COLUMN03 意外なバックボーンを持つ、
コーヒーショップ
– 前篇 –

Splendor Coffee
  • TEXT AND PHOTO BY ALLY
  • 2017.04.12

皆さん、こんにちは!Slorn・コミュニティコーディネーターのアリーです!
コラムコーナー、第2回目は、田原町駅と浅草駅の中間、浅草通り沿いにある「Splendor Coffee」(以下、Splendor/スプレンダー)です!

こちらのお店、「田原町のブルックリン」をコンセプトにしており、アメリカから購入した椅子が並ぶなど、内装がとってもオシャレです。が、取材に訪れた日は、「昭和歌謡の日」ということで、森山良子や坂本九など懐かしの歌謡曲がガンガンかかっておりました。ニューヨーク気分に浸れる店内の雰囲気と昭和歌謡、普通だったら思いつかない組み合わせが、案外いい味を出していました(笑)

まずは早速コーヒーとフードを!私がこの日飲んでみたのは、深煎りの「新バンダムブレンド」。苦み、コク、まったりとした甘さが順番に舌に感じられ、味の追いかけっこといったイメージ。最後に微かな酸味も感じます。非常に美味しいコーヒーです!

そして、一緒にグルテンフリーのビスコッティもいただいてみました。とても素朴な優しい甘味でコーヒーにぴったりです。ビスコッティならではのガリガリ感がたまらない。

さて、本日はオーナーの鈴木さんと、店長の清水さんにお話を伺いたいと思います。

前篇では清水さんにコーヒー豆に対するこだわりや、イベント開催についてうかがっていきたいと思います。

清水

うちのコーヒーなんですけれども、現在は、メインでお出ししているのは、シングルオリジンが2種類、ブレンドが3種類。たまに、ゲストビーンズという形でお出ししているのが、今回はコスタリカのゲイシャ。

各ロースターさんの特色と焙煎度合いによって完全に分けているんですよ。
明るい方(浅煎り)と、中深と、深煎り。
すごくわかりやすく分けようかなと思っていて、この5種類にしました。
ブレンドの3種類のうち、1種類が中深くらい。ちょうど間くらいです。
あとの2種類は深煎り。

店長の清水さん。

清水

昔のコーヒーが好きな人ってどちらかと言ったら、とりあえず、ブレンドで深煎りが好き、という方が多い。
ですので、まずそこで、それぞれにコーヒーのファンをつけようというのが、僕が思うソフト面でのコンセプトなんですよ。

最終的には全てが美味しいんだよ、というのを分かっていただきたいので、いつも浅煎りを飲まれている方にも、今回、深煎りにしてみては?とか。深煎りしか飲めない方にも酸味があるものでも甘くて美味しいので1回こちらにします?と、そういう勧め方をしているんですよ。
そうすると人それぞれ、皆さん、あ、こっちも大丈夫だ。苦手だったけど飲めるようになった、美味しいな、という流れになると思うんです。
そういう意味での浅煎り、中深、深煎りの3パターン5種です。

さらに、お店のカラーを出すために、今後、大元の流れは変えないで、自家焙煎に変えていきます。

常時3種類の味のバリエーションがあり、且つ、お店の方からオススメもしていただけるのはいいですね!自家焙煎の豆も楽しみです。

Splendorでは、定期的に様々なイベントが開催されています。

お店でイベントを行うのは、手間や集客など色々大変かと思うのですが、積極的に開催する利点などはありますか?

清水

イベントの内容によっても来られるお客様のターゲットが変わってくると思うんですけれど、まずは、このお店自体を認知していただきたいのが、一番にあります。
場所としてもこの辺りはどちらかと言ったら商業圏ではないので。中々難しい場所ではあるんですね。

それで、直接的にこのお店を目指してもらうためにも、異業種交流会やワークショップなど、色々なイベントを開催して、そのイベントの種類によってまずは集客を得て、それに対してまた、自分達の打ち出しているコーヒーなり、コンセプトなり、というのも知って頂きたいと思っています。

うちは鹿児島の南大隅町という所と提携をしておりまして、タンカンのジュースがあったり、お野菜の販売とかもしているので、地域の方にも入りやすい場所にしたいと思っています。
ちょっと足を運んでもらう、一歩のためにイベントをやっています。

Splendorには会議室もあります。

次回に続きます…

鈴木 雅雄
CEO/Chief Enzyme Officer/Swiper

Splendorのオーナー。
男子校、理系大学出身。
コーヒーショップの雰囲気が大好きで、東京浅草の外れに
男前な雰囲気の一号店をオープン。
趣味は店のトイレ掃除とサイクリング。埼玉県越谷の家から浅草まで自転車通勤をしている。
その為、店にシャワールームを設置してしまった。

清水 英貴
Splendor Coffeeマネージャー

1973年東京新宿生まれ
少年期は父の実家、九州佐賀県有田町、窯業の町で育つ。
カフェ運営全般を10年、コーヒー専門店舗でバリスタ・ロースター業2年。
現在の浅草寿町にあるSplendor Coffeeにてバリスタ兼店舗運営を営む。
趣味はスノーボード、スノーボード歴は23年。
コーヒーと横ノリに目がない44歳です。